
前回は、教師が保護者へイライラしてしまった場合の対処法を学びました。
今回は、教師が子どもたちへイライラしてしまう場合の対処法を解説します。
教師という職業柄、子供たちを注意したり、叱ったりするのも仕事のうちの一つですが、
そんなとき子供たちが反抗的な言動をとったりすると、いくら教師といえどもイライラしてしまうことがあります。
クラスが荒れていて、統制が取れておらず、
全くいうことを聞かない子どもたちに対してイライラしてしまうという場合もあるでしょう。
教師もイライラする
学級運営が上手くいかない場面ではどうしても、
「あの子さえ居なければ」と特定の子供に対して嫌悪感を持ってしまいがちです。
しかし、上手くいかない原因を、子どもたちから探そうとしてしまうのは良くありません。
クラスの状況を改善しようと色々試してみるものの、何をしても上手くいかないとき、
子どもたちにイライラしてしまったり、教師としての自信をなくしてしまうこともあるでしょう。
そんな時には成功体験の記録を実践してみるのが最適です。
具体的には、成功したことや目標を達成したことを記録することで、思考をポジティブに持っていくという方法です。
子供たちの悪い面ばかりをみてしまうとき、教師としての自信がなくなり、ネガティブになってしまうとき、ぜひ実践してみましょう。
成功体験の記録で、ポジティブ思考

日頃から小さな成功体験をメモすることで、大きな自信に繋げることができます。
どんなに些細なことでも構いません。
少しでも良かったことや、嬉しかったこと、楽しかったこと、やりがいを感じた瞬間をメモしておきましょう。
上手くいかないことに目を向けるのではなく、良かったことを見る癖をつけると、ポジティブな思考として癖づけることができるようになります。
これは子どもたちに対しても有効です。
子どもたちのできない点・嫌な点ばかりをみるのではなく、良い点を見つけてあげる癖を自分自身につけるのです。
教師がプラス思考になると、それが子どもたちにも伝わり、クラスの雰囲気が明るくなるというメリットもあります。
記録するのは些細なことで構いません。
例えば、
- 今日は欠席も遅刻も0だった
- 仲の悪かった子達が、仲直りして遊んでいた
- 子どもたちが元気に挨拶してくれた
などです。
いつでも書いたり見直せるように、ポケットに入れておくと良いでしょう。
ポジティブに目を向ければ、明るいクラスになる
教師が子どもたちの良いところを見つける習慣をつくるだけで、
イライラしにくくなるだけでなく、クラスの雰囲気もぱっと明るくなります。
また、子育ての事例でも解説しましたが、子どもたちの短所に目を向けるのではなく、長所に目を向けることで、ポジティブな指導をすることができます。
ダメな点を指摘するばかりのネガティブな指導よりも、今後どうすれば良くなるかといった前向きでポジティブな指導の方が子どもたちの今後のためにとても役立つのです。
子どもたちにイライラしてしまうときや、学級運営がうまくいかないときなどは
「上手くいかない」という現状を見つめ続けるよりも、ぜひ成功体験の記録を行うようにしましょう。
そうすることで、ポジティブな思考が自然と身につくようになり、
子どもたちも明るい気持ちになり、クラスの雰囲気が良くなり、
教師としての自身もアップすることでしょう。
いかがでしたか。
Lesson9では、教師という立場からのアンガーバランス・マネジメントについて学んできました。
教師という職業では子どもたちへの指導をはじめ、保護者や同僚教師との関係など、イライラを抱えやすい傾向にあります。
ぜひ、このセクションで学んだ知識を仕事の中で役立ててみましょう。
また、教師ではない方でも、置き換えて実践できる内容ばかりですので、イライラしてしまいそうなとき、怒りを感じてしまったときには、ぜひ参考にしてください。