
最近、日本で注目を集めているアンガーマネジメントですが、アメリカが起源であり、その後広められてきたということを前のページで学びました。
このページでは、日本においてどのように広められてきたのかまで具体的に学んでいきましょう。
当初は、軽犯罪者のメンタル改善が目的
前述したように、アンガーマネジメントが誕生したのは、1970年代のアメリカです。
DVや差別、軽犯罪者の精神面を改善することが目的でした。
上記のような人たちが裁判で有罪判決を下された後、アンガーマネジメントの指導を受けるなどして、一般化されています。
現在アメリカでは、活用される分野が広がっている

1980年代になると、教育分野や医療分野、司法分野だけでなく、スポーツやビジネス、カウンセリングなどの非常に幅広い分野でアンガーマネジメントは活用されてきました。
近年はスポーツ選手や政治家、経営者などがアンガーマネジメントのスキルを生かし、活躍しています。
日本では近年、心理学が注目されている
日本においては、ストレス社会と呼ばれるような現代において、心理学全般が注目されています。
その中でも特に、学校や職場、家族間での人間関係の悩みを解決したい人は多くいるため、アンガーマネジメント関連の本が多く出版されています。
その背景には、人との和を重要視し他者との関係に協調性があるという日本人の良いところとは反対に、
時に感情を抑圧してしまうような悪い面があり、
それが慢性的なストレスに繋がっていることが挙げられます。
その場を丸く収めるために、イライラする感情をただ我慢しても、
どこかで発散しなければ精神がもちません。
その我慢が、社会的に問題になっているDVやパワハラ、いじめなどの人間関係の悪化、悪循環に繋がります。
そういった問題から、心理学が認知され始め、人々が心の特性に関心を示すようになってきた事は、大変良い傾向だと言えます。
心理学のなかでも、アンガーマネジメントは、身近な人間関係のトラブルとなり得る「怒り」の感情をあつかっているため、多くの人から注目されています。
日本でも様々な領域で導入されている

アンガーマネジメントは、日本でも教育機関や医療、企業などの様々な場所で取り入れられています。
教育分野では、生徒間のいじめや暴力の防止だけでなく、教師のメンタルヘルスや生徒達との関わり方にも生かされています。
医療分野ではカウンセリングに、企業ではパワハラやセクハラなど、人間関係の問題の解決、改善だけでなく、仕事のクオリティー向上に役立っています。
まとめ
アンガーマネジメントはアメリカで誕生し、現在は様々な分野で活用されています。
日本でもアンガーマネジメントをはじめとする、心理学が認知され、活用されはじめています。
怒りのコントロールができるというのは、今注目のスキルであるということが言えるでしょう。