前回は、「快」「不快」の他に「ニュートラル」な感情が存在することを学びました。
今回はこのニュートラルな状態を作り出すにはどうすれば良いか、
詳しく学びましょう。
現代人は、ジェットコースターの感情に疲弊している

前述した通り、現代人は、「快か不快か」の感情で生きています。
「ニュートラルな状態」という概念を知らないまま過ごしている人がほとんどです。
「快か不快か」というのはいわばジェットコースターのようなものです。
嬉しいことがあれば舞い上がるけど、不快なことが起こると悲しくなって・・・。
嬉しい気持ちになりたいから頑張るけれど、嬉しさや楽しさはずっと続くものではありません。
新しい発見や刺激があるから嬉しくなるため、それを追い求めてしまいます。
しかし、ポジティブな感情である「快」は一時的なものなのです。
ニュートラルな状態=いつもの状態
例えば、誕生日にケーキを貰ったら嬉しい気持ちになります。
しかし「毎日ケーキを貰える事が普通」なのだとしたら、毎回嬉しい気持ちになることはありませんよね。
このように、「快」は、新しい発見にうきうきしたときに生まれる感情のため、一時的なものなのです。
このような視点で考えると、ニュートラルな状態というのは、ある意味幸せな状態であるといえます。
ニュートラルな状態はいわば「自然」な状態です。
そこに楽しさや不安などの感情はありませんので、一時的な感情に振り回されることがないのです。
「ニュートラル」を知らないと、疲れる

この原理に気づけず、いつも「楽しくしなきゃ」という思考でいると、
それが「楽しくすべき」に変化してしまいます。
こうなると他人に過度に期待し、イライラしたり不安が生まれてしまうのです。
このように、現代人は、感情の極端なジェットコースターで疲れているのです。ポジティブとネガティブのみの感情だけでは、心が消耗するのは当たり前ですよね。
家に帰り、鏡を見てみましょう。
もし自分の顔が「疲れているな」と感じたら、感情がジェットコースターのように、極端な動きをしているかもしれません。
自然体でいれば、楽に過ごせる
そこで大切にして欲しいのは
「ニュートラルな状態を意識しよう。感情に大きく反応しない。」という考え方です。
なにもしない、肩肘張らずに自然体でいる、ニュートラルな状態でいることで、心が満たされ、楽に過ごせる時間が増えていくはずです。
まとめ
このようにニュートラルな状態を維持することで、心が満たされ、精神的な安定を実感することができます。
感情がジェットコースターのような状態になってしまうと、
一つ一つの出来事に大きく反応してしまい、冷静な判断を下せなくなってしまいます。
そうすると、心に余裕が生まれず、感情をコントロールできなくなってしまうのです。
心を疲弊させず「自分のやりたいこと」や「自分の目標」を達成することに注力させるためには、このニュートラルな状態を維持することが非常に大切です。
では、どうすればこのようなニュートラルな状態を作り出せるのでしょうか。
次のページで学んでいきましょう。