前回はパッシブアグレッシブについてお話ししました。
今回はその続きで、感情ノートの書き方について解説していきます。
なぜ感情ノートをつけると良いかというと、
嫌なことや苦しいことがあったとき、頭だけで解決したと思っていても、
根本的な解決には至っていないという場合が多いためです。
文字にすると、深い気持ちに向き合える

紙に書いたり文字に起こすことで、人は自分の気持ちと向き合い、深く考えることができます。
自分が自覚していなかった感情に気づくこともできるでしょう。
怒りの感情に振り回されないためには、こうして自分で自分自身を認めてあげることが大切です。
感じたままに書くのがコツ
感情ノートの書き方に明確な決まりはありません。
感じた事を感じたままに書きましょう。
特にイライラしたり不安になるなどといった、ネガティブな感情は
「自分が本当にしたいこと」を知るために大切です。
「もっとこうだったら良いのに」
「これは嫌だ。本当はこうがいいのに」と言ったように、
自分自身が嫌だと感じることがなんなのかを知ることが出来ると、
本当に自分が大切にしたい価値観をみつけることができます。
①嫌なことをはっきりさせる
ネガティブな感情ほど、
「どういう嫌な気持ちになって、どういう事実が気に入らないのか」
をはき出し、はっきりさせましょう。
そして、その書いた事実に対して自分がどのように感じるかも付け足していきましょう。
②改善案を書く
はき出した後に、ネガティブな出来事に対して、あなたがどう改善していきたいかを考え、書き出すことが大切です。
問題に対し、1つ1つ真摯に向き合うことで、あらゆる場面で打たれ強くなり、メンタルが安定するようになります。
また、「自分は大丈夫だ」という自信に繋げることができるのです。
自分の感情に向き合えば、自己肯定感が高まる
書くタイミングはいつでも大丈夫です。
嫌な事があったその瞬間に、傷ついた気持ちを書き出しても良いですし、
一日の終わりに振り返る形で書いても良いです。
とにかく、自分の感情に向き合う習慣をつくることが大切なのです。
なぜなら自分の感情に向き合うことは、自己肯定感を高めることにもつながるからです。
自己肯定感が高まると「負の注目」を得ようとしなくなるため、人間関係を円満にすることができます。
他人の意見がメインだと、自分を見失う
感情を書き出す行為は簡単ですが、実際にしている人は少ないのではないでしょうか。
嫌なことがあると、他人に愚痴を言いたくなったり、
インターネットで調べたりしている人が大半だと思います。
しかし、その結果得られるのはどちらも他人の意見がメインです。
ときには、誰かからの助言で立ち直れる場面もあるかも知れませんが、
自分の感情に向き合えていない段階で誰かにどうにかして欲しいと思うことは、
自分自身を見失ってしまう恐れがあります。
誰かに相談する前に、まずは自分の感情に向き合う行為を大切にしましょう。
感情任せに書いていれば、改善の糸口を見つけられる
たとえば、仕事でミスをしてしまい、上司から叱られたとしましょう。
その時に「悲しい」「申し訳ない」、「落ち着かない」、「不安」などといった感情を、思うがままに書いていきましょう。
勢いよく感情任せに書いていくことで、途中から冷静な自分が出てきます。
本能的に感じたままの表現を出し切ると、理性的な自分が次第に出てくるのです。
そして理性的な自分自身と向き合えば、後ろ向きな発言ではなく、
問題解決をするための前向きな発言に変わっていくはずです。
まとめ
このように文字に起こすことで、事実を可視化できるようになります。
細かい感情も余すことなく書き連ねることで、1つ1つの事実に対し、吟味して考えることができるのです。
ぜひ、感情ノートを書いて、自己肯定感を高め、人間関係を円滑に進めていくようにしましょう。
Lesson5では、怒りの感情を消すための選択や習慣について学びました。
どれも日常生活で簡単に取り入れられる内容ですので、まずはぜひ実践してみることをお勧めします。
次回からのLesson6では、怒りやストレスの捉え方を変え、うまく転換させることで自分の成長に繋げる方法を学んでいきましょう。