前回解説したとおり、
「ストレスが自分を成長させてくれる存在」であると認識することで、
心身に良い影響を与えます。
つまり、ストレスから学ぼうとする姿勢は自己成長のためにとても大切になります。
今回は、ストレスを感じたときに、「このストレスは成長するためなんだ」と捉えるための具体的な方法を学んでいきましょう。
ストレスを感じたら、まずは受け止める

まず、ストレスを感じると人は、異常に緊張したり、汗をかいたり、ドキドキします。
交感神経が優位になるのです。
この時にまず、「わたしは今、ドキドキしてるんだな」と認識し、受け止めることが大切です。
ありのままの今の自分自身の状態を認めて観察します。
緊張状態であるときに、「緊張しちゃだめだ」と思い込む事は、かえって緊張状態を加速させ、悪循環です。
まずは自分の感情を抑圧させるのではなく、受け止める姿勢を持ちましょう。
そして自分の状態を受け止めたら、
「このストレスのおかげで、大きく成長できるんだ」というように転換して捉えましょう。
人はストレスに向き合って強くなる
そもそもストレスを、ネガティブなものではなく、ポジティブなものとして捉えることも大切です。
人に限らず、動物は変化を嫌います。
なぜなら今という状態が平和ならば、このまま維持していきたいという恒常性の機能が備わっているからです。
しかし、人類や動物は進化し続けます。
特に人間は理性や知恵が働くことで今までの間生き続けてきました。
人は心への刺激に対して、しっかり向き合って対処することで進化していくのです。
ストレスを味方につける方法
では、ストレスを味方につけるための簡単な方法をご紹介します。
エモーショナル・ディスクロージャーという方法があります。
これは、前回もお話ししたような、感情を全てはき出すことです。
ストレスを感じた出来事、ついカッなってしまったこと、不安な気持ち、辛いと感じたことなど、自分の感情を包み隠さず出すことです。
誰かに愚痴として聞いて貰うのも良いのですが、自分の本当の気持ちを包み隠さずはき出すには、やはり紙や文章に起こすことがおすすめです。
どうしても誰かに話すとなると、見栄を張ってしまったり、つい嘘をついてしまうことがあるためです。
遠慮はストレスを倍増させる
とにかく、全てはき出すことが大切です。「こんなこと言ったらまずいんじゃ無いか」と思うことは、自分の感情を抑圧していることになり、それが返ってストレスを増大させてしまいます。
書く手段は何でもOK
書く手段は、紙では無くても、スマホのメモ帳や、パソコンのワードなどでも良いのです。
とにかくバーッと書き連ねるだけでも気持ちが楽になります。この方法は、とても手軽にできるだけでなく、鬱病などの精神疾患にもなりにくくなる効果が証明されているので、是非取り入れてみましょう。
次回は、ストレスの原因に対し、改善の余地がない場合の対処法について学んでいきましょう。