前回は、人はストレスと向き合うことで成長できる動物であることを学びました。
今回は、怒りの感情を抱いたとしても、解決できないような理不尽な状況で、自己の成長に繋げる方法を学んでいきましょう。
怒りを成長のエネルギーにする

普通に生活していても、必ずストレスを与えてくる人は周囲に存在します。
嫌味を言ってきたり、人を不快にするような態度や発言をする人です。
例えば
- 「自分には関係がないのに、ミスを押しつけられた」
- 「同じ事をしているのに、上司の機嫌によって怒られるときと怒られないときがある」
- 「お客様に理不尽なクレームをつけられた」
このような場面では、直接相手に怒ることはかえってトラブルを招くので、控える事が賢明です。
しかし、ただ耐えるだけではストレスが溜まります。
このような場合は「いつか見返してやる!」というモチベーションに繋げることが大切です。
怒りは、成長するための燃料
怒りの感情は燃料だと捉えることができます。
この燃料は、仕事のスキル向上などのエネルギーとなります。
嫌なことが大きければ大きいほど、この燃料は増えていくのを想像してみましょう。
この考え方と同時に、前回解説した、文字に起こす作業と組み合わせるとより効果的です。
もし理不尽なことがあって、怒りを感じたのなら、以下の手順通り行ってみて下さい。
- 怒りの感情を紙や文字に起こす
- どの点が理不尽だったのか、状況を整理する
- 見返すために、スキルアップしたい事を書く
- スキルアップのためにできることや、具体的な計画を立てる
このように思考を整理し、具体的な行動計画まで立てることで、地に足のついた行動がとれるようになります。
悪いことも、マインドセットすることが大切

また、この行動を習慣づけることで、他人の意見に流されないようになり、
再び理不尽な対応を受けたとしても、
「これは成長するためのモチベーションだ」と前向きに捉えることができ、
精神的に安定した状態でいることができます。
とにかく、起こったことを、自分に良い影響を与えるものだとマインドセットすることが大切です。
そして、そこから自分がどう成長していきたいかまで、できるだけ具体的にイメージすることも非常に重要です。
どうしようもない理不尽を感じた時は、以上のような対応を心がけることで、ストレスや怒りもパワーに転換することができます。ぜひ習慣づけるようにして強いメンタルを身につけましょう。
次のページからは実際に怒りを感じた時の具体的な対処法について学んでいきます。