前回は親と子どもでも価値観は全く異なるということを学びました。
このページでは、子供の短所よりも長所を見つけていくことの大切さをお伝えします。
どうしても子育てをしていると、子どもの短所に目が行ってしまい、それが怒りの元になってしまうことがあります。
しかし、ここで子どもの長所に目を向ける習慣をつけることで、
子どもを大きく成長させられるだけでなく、
親もポジティブな気持ちで向き合う事ができるようになります。

いいところを見つける
子どもと一緒に暮らしていると、ついつい子どもの欠点に目がいってしまうと思います。
そんな時、いいところを見つける習慣を身につけておくことがポイントです。
人の脳は怒りの感情にとらわれてしまうと、正常な判断や行動ができなくなってしまいます。
このような状態に陥らないためにもいいところを見つけるという習慣はとても大切なのです。
たとえば、
- 「いつまでたっても片付けをしない」
- 「宿題を後回しにして、ゲームばかりしている」
- 「約束を守れない」
このように子どもの短所ばかりが目についてしまうことはありませんか。
短所ばかりをみていると、毎日何度も叱っても言うことを聞かないから、余計にストレスが溜まり、子どものこれからが心配になることもあるのではないでしょうか。
思考回路を変えよう
叱ることが全て悪いわけではなく、親として正していかねばならない場面ももちろんあります。
しかし、ここで気をつけたいのは、子どもの悪いところばかりが目についてしまうと、良いところがないという錯覚に陥る危険性があるということです。
人の思考回路には癖がつきます。
そのため、短所を探してばかりいると短所を探す癖がつき、なかなか長所を探すことが難しくなってしまいます。
それとは反対に、日常で子供の長所を見るように思考を変えると、
どんなに怒りが湧いてきても「そういう時もあるかな!」と軽く受け流すことができるようになります。
日々、長所を探す癖づけをすることで、脳の思考回路を「怒り」にとらわれないように強化できるのです。
これは短所を見逃すということではなく、「怒り」にとらわれて正常な判断ができなくなることを防ぐためにとても大切なのです。
誰にでもある3つの長所

当たり前のことのように思うかもしれませんが、誰にでも長所は存在します。
それは1つではありません。最低でも3つは存在すると言われています。
この3つを見つけ、常に意識することで、親はカッとなることを抑えられ、子供は成長を伸ばすことが可能です。
長所というのは、見る側の意識次第で見つけられる場合もあります。
例えば、落ち着きがなく、一つのことに集中できないという短所がある子供に対して悩んでいる場合は、見方をこのように変えてみます。
いろいろなことにチャレンジできるなんて、好奇心旺盛ですごい!
このように考えると、一見短所に思える性格も長所に捉えることができます。
このように、ちょっと考え方を変えて、子供の長所を日頃から意識するように心がけましょう。
子どもの良いところを、文章にしてみましょう
「それでもやっぱり、子どもの悪い部分に目がいってしまう」と思われる方も多いと思います。
そんなときには文章に書いてみるのもおすすめです。
「どうして宿題をやろうとしないんだろう」「ずっとゲームばっかりして」のように、最初は短所として捉えていることを書きましょう。
その書いた短所から、良いところを3つ、何でも良いので挙げてみて下さい。
例えば
こんなにもゲームに集中できてすごい!
自分のやりたいことに素直!
人の意見に流されない自分の意思がある!
このように長所を見つけるように日頃から脳を癖づけると、自分自身も怒りの感情に振り回されずに子育てに向き合うことができます。
文章にすることでさらにしっかりと癖づけを行うことができるでしょう。
日々の子育てでイライラすることに悩んでいる方はぜひ実践してみましょう。